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「東のエデン」感想。自民党政権をぶっ壊して日本を立て直す救世主たらんことを。おうノブオリ。今ってさ、被害者最強っしょ?【長文】

映画・マンガ・ドラマ, 趣味, 雑談 | 2019年7月2日 | タグ: , , ,

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エデンイメージ
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アニメ「東のエデン」を観た。
 
〜〜〜〜〜
 
「東のエデン」(2009年4月~2010年3月)
 
2010年11月。
大学の卒業旅行でワシントンを訪れた森美咲は、パンフレットの写真とは違い遠くにポツンと見えるだけのホワイトハウスに拍子抜けしていた。
 
 
一応、来た目的は果たそうと、咲は敷地内にコインを投げ入れる。
すると、その様子を遠目で見ていた警官2人にいぶかしがられ、厳しい口調で職務質問を受けることに。
 
突然のできごとに戸惑う咲。
だが、警官の高圧的な態度や言葉の壁にうまく対処できずに困り果ててしまう。
 
すると、背後から突然男の声が。
「おーい!!」
振り返ると、そこには全裸で拳銃を持った男が1人。
あまりに突拍子もない姿に驚く咲を尻目に、男はうまく警官の注意を引きピンチを救う。
 
そして、男の正体を怪しく思いながらも、咲は助けてもらったお礼に自分のマフラーとコートを渡すのだが……。
 
 
2009年4月~6月までフジテレビで全11回が放映され、続編として劇場版2作が公開された神山健治初のオリジナルストーリーアニメである。
 
〜〜〜〜〜
 

 

 

 

「東のエデン」を一気に観た。10年前の作品だけど、今でも根強い人気があるんだって

2009年にテレビアニメが放映され、続編映画2本が公開されて話題となった「東のエデン」。先日10周年記念としてグッズの発売が決定するなど、今でも根強い人気を誇る作品である。


僕もこのアニメはそこそこ好きで、気が向いたときに観直したいなと思っていた。そして、先日ふと思い立ってアニメ全話+劇場版2本を一気に観てみた次第である。
 
今回はその感想と、自分なりに思ったことを適当に述べていくことにする。
 

主人公滝沢朗の王子様キャラはズルい。ヒロインのピンチを嫌味なく救う様子は反則的にズルいw


まずこの「東のエデン」が人気作となった一番の理由は、「ロマンとリアリティのバランス」の絶妙さにあると思っている。
 
主人公滝沢朗がためらいもなく口にする理想や持ち前の前向きな性格。
世の中への不平不満や鬱屈としたモヤモヤをうまく言語化し、あっけらかんとした態度で吐き出す。後先考えない行動力とリーダーシップが謎の魅力を醸し、彼の周りにはいつの間にか多くの仲間が集まる。
 
大衆の代弁者というか、この何とも言えないカリスマ性。ひょっとしたら、未来に希望を見出せない世の中を根底からぶっ壊してくれる救世主なのではないか。
そんな期待感を持たせる人物像が、当時の閉塞感漂う日本とモロにマッチしたのではないか。
 
「映画「銀魂2」感想。前作を超えようとして空回りしまくったな。詰め込み過ぎて食傷気味」
 
そして、何と言っても滝沢朗のスーパー王子様キャラはシンプルにズルいww
 
去り際に手を伸ばし、このまま別れたくない咲をボートに乗せる。
内定者面接で嫌がらせを受けた咲をバイクに乗せて颯爽とドライブ。
涙を見せる咲に黙ってキス。
貸し切りの映画館で咲の思い出の映画を一緒に観る。
タクシーに忘れ物をして困り果てる咲に背後から声をかけ、持ち前の行動力であっさり見つける。
などなど。
 
ヒロインのピンチに抜群のタイミングで現れ、数ある選択肢の中からベストなものをチョイスする。しかも、それをまったく嫌味なくこなすナチュラルさ。
正直、男の僕でも「うわぁ……。滝沢かっけえわw」と思うシーンは枚挙にいとまがない。
 
しかも「内務省」を知らないことを物部大樹に指摘されたり、プログラマー板津豊の実力に感心したりと、決して万能なわけでもない。ところどころにスキが見え隠れするのもこのキャラクターの魅力を引き出す要因となっている。
 

損な役回りを自分から進んで引き受ける王子様。こんなヤツに惚れないわけがないでしょ

極めつけはアニメ版11話のラスト。
ミサイルの暴風で倒れた咲を抱えながら、「JUIZ」に自分を王様にしてくれと頼むシーン。
 
「この国には頭のいい連中がいっぱいいるのに、損な役回りやるヤツがいないんだ」
「できれば俺だってあんましやりたくはないけどさ。1人だけ信じてくれた子がいたから」
 
マジな話、こんなヤツに惚れないわけがないww
 
作中で森美咲も言っていたが、滝沢は100億円を自分のために使ったことは一度もない。常に世の中をよくするために考え、自ら進んで損を受け入れてばかり。
 
もう少しうまく立ち回れよと思う反面、ああいうまっすぐさには単純に憧れてしまう。
 
もちろん制作側の計算がふんだんに盛り込まれているとは思うが、さすがにここまでカッコつけられればね。参りましたとしか言いようがないっすわ。
 
「映画「チャッピー」感想。最高で最低なおススメの1本。予定調和の最悪なラストの土俵際で踏みとどまった」
 
森見咲「あなたって、もしかして私の王子様?」
いや、お前だけの王子様じゃねえからww
滝沢君はみんなの王子様だからww
 

「攻殻機動隊」に比べて幼稚だって? それでいいんだよ。フィクションの主人公は理想を語れよ


ちなみにだが、この作品のレビューを漁ると「あまりに幼稚過ぎる」という意見がいくつか散見される。
 
比較対象として、同じ神山健治監督作品である「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」はファンからの評価もひときわ高い。なぜならこの作品の登場人物には一種の諦めや達観があり、それが物語にリアリティ、深みをもたらしているからとのこと。
 
だが「東のエデン」の登場人物にはそれがなく、「自分はこうなりたい」の理想論ばかりでまったく感情移入ができなかったという。
 
なるほど。
言いたいことはめちゃくちゃ理解できるが、僕はむしろそれが「東のエデン」のよさだと思っていた。
そもそも僕は「攻殻機動隊」に序盤で挫折した人間なのだが、一番の要因がまさに上述の内容。登場人物があまりに達観し過ぎていて、辛気臭くて作品を受けつけなかった。
 
うん。
やっぱりフィクションの世界くらいはね。
「主人公は理想を語れよ」って思うわけですよ。
 
どんな状況でもへこたれずに前だけ向いて、カッコつけまくって周りを巻き込みまくって。最終的には理想を叶えちゃえばいいんだよ。
 
幼稚で結構。
正義の味方最高。
 
せっかくフィクションの世界に浸るのであれば、僕はそういう爽快感、ロマンがほしい。
 
達観したリアリティ?
「うるせえバーカ」ですよww
 
「「僕だけがいない街」感想。こんなマンガがあったことにビックリした。読み終わった瞬間、もう一度最初から読み直した」
 

2009年当時の日本の閉塞感はヤバかった。自民党政権末期の失態の数々で溜まった鬱屈

で、もう一つの理由である(と僕が思う)「リアリティ」について。
こちらに関しては完全にマーケティングの勝利というか、世の中の流れを読み切った制作陣がグッジョブだった。
 
 
地上波アニメがスタートした2009年当時、日本は凄まじい閉塞感で行き詰まっていた。
バブル崩壊後の不景気にメスを入れるべく、小泉内閣が2004年に派遣法を改正。見た目の雇用状況だけは改善したが、非正規雇用の比率は大きく膨れ上がる。
 
そして2006年に第1次安倍内閣が発足するが、相次ぐ官僚のスキャンダルや失言等で支持率は下落。2007年の年金記録問題発覚がとどめとなり、参院選で惨敗する。その結果、ねじれ国会によって指導力の大幅な低下を招き、安倍晋三→福田康夫→麻生太郎と短期間で次々と総理大臣が入れ替わる異常事態に。
 
さらに2009年の衆院選で自民党は大敗を喫し、民主党に衆議院第1党の座を明け渡すことになるわけだが、「東のエデン」はその時流に見事に乗った作品と言える。
 
 
「聖域なき構造改革」のおかげ? せい? で非正規雇用は膨れ上がり、国民の多くが将来に行き詰まりを感じる中、福田康夫から首相の座を引き継いだ麻生太郎が消費税増税を明言。
 
「未曽有」を「みぞうゆ」と読み違えたり、ハローワークを視察した際に若者に対して「目的意識がないと雇う方もその気にならない」「何をやりたいかを決めないと就職は難しい」と言い放つなど、自ら墓穴を掘る形でネタを提供し続ける最中の明言だったため、いよいよ支持率回復は絶望的に。
 
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この時期、僕の周りでは「日本はダメだ」「一度ぶっ壊した方がいい」という声が多く聞かれ、僕自身も少なからずそう思っていた次第である。
 
そりゃあなた。
オリックスの監督よりも早いペースで首相が交代する国なんて、どう考えてもヤバいからね。
 

既成概念をぶち壊すヒーロー滝沢朗。時流を完璧に読み、視聴者が求める人物像を具現化した

その流れの中でスタートした「東のエデン」。
 
「アイツらは直列に繋いでやれば結構なポテンシャルを発揮する」
「「迂闊な月曜日」の時のように、すっげえ奇跡を思いつく。もともと俺1人でやったわけじゃないんだよ」
「半年前の2万人を超える数の若者を連れて消える」
「それはつまり、この国が将来の貴重な労働力を一気に失ってしまうということ」
「上がりを決め込んでいるおっさんたちは貯め込んできたモノを捨て、新たな楽園に旅立つ決意をしてください」
 
自分たちを支配する大人を「上がりを決め込んでいるおっさんたち」と呼び、社会からこぼれ落ちたニートを「将来の貴重な労働力」と位置付ける。そして、彼らの生活の保障を将来への投資の対価として世間に付きつける。
 
蔓延する閉塞感や自己責任論などの既成概念をぶち壊し、強制的に日本をゼロから創り直すリーダー。
滝沢のあっけらかんとした性格や印象的なセリフの数々が、日々の暮らしに希望を見出せずにいた視聴者の心をわしづかみにした。
 
「映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」感想。デカさとはロマンであり正義。デカければたいていのことが許される」
 
物部大樹や辻仁太郎といったリアリストをうまく陰に仕立てつつ、陰と陽を使い分けて主人公を際立たせる手法。
主人公滝沢朗の存在は、まさに我々が求めていた救世主そのものだった。
 
最初に申し上げたように、「ロマンとリアリティのバランス」こそが「東のエデン」が支持を集める最大の理由と言えるのではないか。
 

本当の意味での「リアル」とは少し違う。「日本をぶっ壊せ」と叫ぶのはいいけど、マジで壊れたらダメだからね

ただまあ、アレだよな。
「リアリティ」とは言っても、ガチのリアリティとはちょっと違ったよね。
 
2009年に民主党が第1党の座につき、連立政権として大々的にスタートを切ったわけだが、ここからの民主党はまさしく受難のときを迎える。
 
「4年間は消費税増税の議論すらしない」と宣言して船出したにもかかわらず、事業仕分けで思うような成果が出ず。わずか1年後の2010年に「消費税10%」を口にするまさかの事態に。
 
そして、極めつけは2011年の東日本大震災での対応のマズさ。
あらゆる対応が後手に回り、国民の民主党への信頼は大きく失墜してしまう。
 
「映画「破天荒ボクサー」感想。5点満点中2点かな。前提となる知識の範囲が広過ぎるし、エンタメor人物像の掘り下げのメリハリもビミョかった」
 
と同時に、あの地震によって日本が壊れる恐怖を感じた方も多いのではないか。
 
長らく続く閉塞感を打破するには一度日本をぶっ壊すしかない。
そういう意味で、社会の枠からはみ出したニートたちを1人の王子様が扇動する「東のエデン」は痛快だった。
 
だが、本当に壊れるのはアカン
見慣れた風景が一変し、人間が簡単に命を落とす。
多くの方が故郷を失い、今でも苦しい生活を強いられる現状。
 
あれ以来、僕は「日本はダメだ」「一度ぶっ壊した方がいい」などと軽々しく口にするべきではないと思うようになった。そして、有事の際にリーダーシップが発揮できないのは政権与党としてお話にならないと強く感じたのもこのときである。
 
だってそうでしょ?
いくら閉塞感が漂ってようが、本当にぶっ壊れたら困るから。
自分の生活圏を失うあの恐怖は二度と味わいたくないから。
 
 
何が言いたいかというと、こういうのはあくまでエンターテイメントとして割り切る方が健全だよね。「東のエデン」の爽快感はすばらしいけど、現実に起きていいものではないよねという話。
 
いや、当たり前の話ですが。
 
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