ドーピングって何でいけないの? ルイス・ネリ問題に絡んで気になっていたことを調べてみた。自分なりの意見も言ってみようか

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成長ホルモンイメージ
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「ドーピング禁止薬物と禁止方法」
↑上記のページによると、ドーピング指定薬物は大きく分けて
 
・興奮剤
・麻薬性鎮痛剤
・淡白同化剤
・利尿剤
・ペプチド及び糖蛋白ホルモンとその同族体
 
に分類されるとのこと。
 
「Bリーグ(バスケット)とかいうクッソおもしろいスポーツイベント。SR渋谷vs島根。現地観戦にはこの説得力が欲しいんですよ」
 
◉興奮剤
眠気や疲労感を抑え、闘争心や集中力を高める効果のある薬。代表的なところではアンフェタミン。
 
◉麻薬性鎮痛剤
運動中の苦痛を軽減し、無敵感を得られる薬。モルヒネなどがこれにあたる。
 
◉淡白同化剤
いわゆる筋肉増強剤。筋肉の淡白合成を増大させ、トレーニング効果を飛躍的に高める。ルイス・ネリの身体から検出されたジルパテロールもこれに分類される。
 
◉利尿剤
尿量を増やす効果のある薬物。通常は心不全や高血圧の治療に使われるが、短時間の禁止薬物排泄に用いられることも多い。
 
◉ペプチド及び糖蛋白ホルモンとその同族体
いわゆる成長ホルモン。骨の淡白質や筋肉に働きかけることでステロイドと同様の効果を得られる薬物。サッカーのリオネル・メッシが治療のために投与しているとして話題になったことも。
 
「ロマチェンコvsリゴンドー予想。利害の一致だろ? 先行きが見えない同士の消去法マッチ。ってゴメン、ちょっと楽しみにしてるw」
 
その他、テニスのマリア・シャラポワが使用して問題になったメルドニウムには心肺機能をアップさせる効果があるなど、禁止薬物は多岐に渡るとのこと。
 
「シャラポワが陽性反応。謎の薬メルドニウムとは何か? 専門家に聞く」
 

ルイス・ネリ問題うやむやにされそう。11月に試合するんだってさ

最近話題のルイス・ネリのドーピング問題
 
禁止薬物のジルパテロールが検出されたにもかかわらず、ネリは現地時間11月4日に母国メキシコでノンタイトル戦を強行するとのこと。
 
統括団体であるWBCによると、「薬物摂取の確証、違法性があるかどうかの確証がない」ため処分は保留。その間「ネリがアクティブに活動できるように」試合を強行するとのことである。
これに対し、当然ながら日本のボクシングファンからは多くの不満の声が挙がっている。
 
さらに山中慎介の所属する帝拳ジムが、ネリ陣営やWBCに対してアクションを起こさないなど、不可解な部分も目立っている。
 
「山中陥落…。ネリの猛打に4RTKO負け…。お前もか山中。こんな一気に世代交代するかね。そしてネリ恐るべし」
 
 
こんな記事も出ており、ボクシングファンの怒りをさらに増大させることが予想される。
「「注射なんてしていないよ」薬物疑惑のルイス・ネリを直撃アタック」
 
まあ「ヤツは約束を守らない」という書き出しで始まっている時点で印象操作の雰囲気が強く、あまり真面目に読んでいないのだが。
 
「ジョシュ・テイラーvsミゲル・バスケスが本日No.1の名勝負だった件。テイラーはヤバいww こいつならクロフォードにも勝てるかも」
 

ドーピングは「No」です。当たり前ですが。ジャスティン・ガトリンのブーイングにもいろいろ考えさせられた

一連の件について個人的な意見を言うなら、当然答えは「No」
ルイス・ネリのクロが確定だったとして、ドーピング野郎にかける言葉は「クソ」以外に見当たらない。
 
「コラレス陥落。マチャドのカウンターで壮絶ダウン。って、体重超過で負けるってどこのネタキャラだよw これからどうすんねん」
 
2017年8月に行われたロンドン世界陸上。
男子100mで金メダルを獲得したジャスティン・ガトリンが、ゴール後に会場からブーイングを浴びる一幕があった。
 
ガトリンは過去2度にわたって禁止薬物使用による出場停止処分を受けており、たとえ金メダルを獲得しても汚名は晴らせないという意味で浴びせられたブーイングである。
 
その際、
「しっかりとサスペンドを受けたのだからブーイングはおかしい」
「処分を経て勝利したガトリンは賞賛されるべき」
と、ガトリンを擁護する意見や、
 
「一度薬物に手を出した選手は永遠に尊敬されることはない」
「ガトリンはオリンピックを汚した」
など、ブーイングは正当なものだと主張する声も聞かれ、まさしく賛否両論が飛び交う事態となった。
 
「川崎ブレイブサンダースの親会社になるDeNAってすげえ優良企業だって知ってた? 野球の次はバスケ」
 
僕の周りでも同じように賛否が分かれており、ドーピングについて改めて考えさせられた次第である。
 

武井壮は嫌いだけど、ドーピングの件については鬼のように同意するわ

このガトリンの騒動に対し、タレントの武井壮がTOKYO MX「バラいろダンディ」で見解を述べている。
 
「武井壮、世界陸上のガトリン金を批判「ドーピングは順位だけでなく、文化や経済を奪う略奪行為」」
 
武井壮によれば、一度禁止薬物で筋肉を増強すると、薬を止めても身体はリセットはされない。一定期間、強化された身体を維持することができる。
つまり、出場停止期間中に薬物を摂取しながらトレーニングを続け、処分解除の時期に合わせて摂取をストップすれば、使用時に近い状態での復帰が可能になる。
 
たとえ現時点のガトリンが薬物を使用していなくても、それは決してフェアな状態に戻ったわけではない。
 
といった内容である。
 
個人的に武井壮は好きではないが、この意見については首がもげるくらい同意している。
 
「比嘉がマソンを圧倒。打倒井上尚弥一番手キタんじゃない? 井岡よりも普通に強いんジャマイカ? あ? 武井壮? ブロックしちゃいなよ」
 
筋肉生成の核である筋核数はトレーニングによって増やすことができ、なおかつ一度増えた筋核数はトレーニングを止めても一定期間(3ヶ月ほど)持続される。
そして、その期間内にトレーニングを再開することで、比較的容易に以前の値まで戻すことができるとのこと。
 
要は、ドーピングによるトレーニングであらかじめ筋核数を加速度的に増やしておき、検査に合わせて薬物摂取を止める。これで、増強した筋肉をキープしたまま検査をクリアすることが可能になるということ。
 
もっと言うと、強化された状態で密度の濃いトレーニングを実現すれば、技術の向上も通常時よりも見込める。たとえ薬物摂取を止めても、その期間に得た技術が失われることはない。
 
「日本人選手もドーピングしちゃえよ←一理ある? 山中vsネリの再戦が決まりそうだから、改めてゴニョゴニョ言ってみる」
 
また、あらかじめ自分の血液を一定量抜いておき、競技の直前に身体に戻して赤血球を増やす「血液ドーピング」と呼ばれる方法もあり、自転車競技などの選手が持久力をアップさせるために行われているとのこと。
自分の血液を使用するため、検査をクリアしやすいのがこの方法の最大の利点である。
 
「尾川堅一ドーピング陽性!! まあ、いろいろ不運が重なったかな。処分がどうなるかは知らんけど、割とよくあることだよ」
 

一度薬物に手を出したら競技者として終わりなんです。停止処分を経たからとか、感情的にどうとかじゃないんです

何というか、もはや問答無用過ぎて「クソ」以外の言葉がない。
 
僕は以前から、「ボクシングの試合において、見えない反則打も一つのテクニック」「大きな罰則がないなら、コンディション調整を優先した体重超過も兵法としてあり」などと申し上げている。
 
失うものより得られるものの方がはるかに大きいのなら、思いきって体重超過をやらかすのも悪くない。
王座を捨てて次戦以降のアピールを優先する方法が作戦として成り立ってしまっている以上、体重超過が頻発するのは当たり前。
 
もちろん体重超過がOKだと言っているわけでもないし、同意してくれと言う気もないのだが。
 
「ジャーボンティ・デービス体重超過ww フォンセカにKO勝利もさっそくネタキャラ化。尾川が防衛戦キャンセル? ええやん別に」
 
ただ、それとドーピングはまったく別物。
ドーピングに関しては、テクニックや兵法という次元の話ではない。
 
「「協栄会復活祭vol.1」YouTube配信感想。高橋悠斗選手がよかった。そして、協栄もったいない。もっと話題になっていいはずなのに」
 
先日、WBAミドル級王座を獲得した村田諒太が「格闘技でのドーピングは殺人未遂にもなり得る」と憤っていたが、それよりもずっと手前の問題。
 
格闘技、陸上、球技関係なく、ドーピングに手を染める者は競技者として終わっている
 
「村田再戦で勝利!! 絶不調のエンダム(ヌジカム)にTKO勝ちでミドル級戴冠。疑惑の判定から因縁に終止符を打つ」
 
理由は上述の武井壮の言葉通り。
薬物は一度でも手を出したらおしまい。二度とフェアな立場に戻ることはないから。
 
つまり、
「サスペンドを乗り越えて金メダルを取ったのだから尊敬すべき」
「少なくとも今はナチュラルだ」
という単純な話ではない。
 
また、
「一度でも禁止薬物に手を出した選手は許せない」
「違反した選手は受けつけない」
という感情論で片付けられる話とも違う。
 
ドーピングは、スポーツ選手がもっともやってはいけない行為。最底辺のクソ野郎と呼んでも差支えないほどの愚行である。
 

「競技会外検査での禁止物質」に「蛋白同化薬」は含まれてるけど、「興奮薬」が入ってないけど、いいの?

なお、国際競技連盟(IF)が実施するドーピング検査には「競技会外検査」「競技会時検査」の2種類があるという。
 
「2008JADA禁止表」
 
↓Wikipediaにも似たようなことが書いてあった。
「禁止物質」
 
競技会外検査→トレーニング期間中に行うもの。いわゆる抜き打ち検査。
競技会時検査→競技の12時間前から、競技直後に行われる検査。
 
「ポール・バトラーがスチュアート・ホールを当て逃げで下す。そうそう、井上尚弥相手にこれをできるヤツを探してんのよ」
 
ここで少し気になったのが、上記ページの「競技会外検査で禁止されている物質」と「競技会時検査で禁止されている物質」の項目。
ここを読むと、「競技会外検査で禁止されている物質」に「蛋白同化薬」(筋肉増強剤)は含まれているのだが、アンフェタミンなどの「興奮薬」は「競技会時検査で禁止されている物質」にしか含まれていない。
 
これはどういうことだろうか。
眠気や疲労感を抑えて集中力をアップさせる興奮剤は競技本番で使用するのはNGだが、トレーニング期間中の使用はOKということか。
 
それなら、興奮剤で眠気や疲労を取り除いてトレーニング時間を強制的に増やすことも可能ではないのか?
たとえば通常7時間の睡眠を5時間に抑えられれば、単純計算で他の選手よりも年間730時間多く確保できる。
 
わざわざ危険を冒して筋肉増強剤を使わなくても、合法的に有利な状況を作れるのではないか。
それこそ競技本番から逆算して筋肉増強剤と併用すれば、絶大な効果を得られる気がするのだが。
 
まあ副作用や耐性など、実際にはいろいろな要素が絡んでくるのだと思うが。
 

ドーピング問題はいたちごっこ。あまりに頻繁に起きるから慣れちゃったよ

現実問題として、スポーツ界からドーピングを根絶するのは不可能なのだと思う。
 
毎年新薬が開発されるし、ドーピングの手口も巧妙になっていると聞く。
どうしても対策は後追いになり、やったもん勝ちの状況はこの先も続いていくのだろう。
 
しかも僕自身、困ったことにアスリートのドーピング関連の話題にはあまりイライラしていない。
もちろんドーピングはダメだし、絶対に許すべきではない。だが、巷に溢れすぎているせいで慣れっこになっている部分が大きい。
 
「ああ、君もそうなのね」
「はいはい、またですか」
「今度はお前ね」
 
「バルデス完勝!! セルバニアを寄せつけず。思ったよりいい選手バルデス。ダウンを奪われながらも打ち続ける」
 
また、テニスのシャラポワの出場停止期間がフワッとした理由で24か月→15か月に短縮されており、ルイス・ネリに対するWBCの対応がぶっ飛んで珍しいとも思っていない。
 
「山中がネリと再戦? やめた方がよくね? 勝てそうに見えないんだが。というより、ホントにこの試合やっちゃうんすか?」
 
そもそもMLBではドーピングが発覚した選手が25試合や80試合程度の出場停止でしれっと戻ってくるし、ツール・ド・フランス7連覇のランス・アームストロングはドーピング違反によってタイトルを丸ごとはく奪されている。
UFCヘビー級のジョン・ジョーンズに至っては、すでにドーピングが風物詩と化している。
 
日常茶飯事すぎて免疫ができているというか、ドーピングを排除したら成り立たなくなる競技が山ほどあるのではないかと思うほどである。
 
「岩佐圧勝で世界王者!! 小國は手も足も出ず、試合後に引退を表明。ラフさが足りなかったかな小國は」
 
そんなことより、交通量の多い幹線道路を連なって走るロードバイク? とかいうチャリンコ集団の方がよっぽど邪魔でイライラしている。
 
もし、コイツらを引っかけても100-0で俺が悪いの?
手旗信号とかバカじゃねえの?
 
って、今は関係ないけど。
ツール・ド・フランスで思い出しただけだけど。
 
「KNOCK OUT FIRST IMPACTで那須川天心を生観戦してきたぞ。すげえ楽しかったから、その感想を羅列していくぞ」
 
その他、プロ野球の井端弘和選手が目の治療に使用していた薬が検査に引っかかったり、ラグビーの山中亮平選手がひげの育毛剤を使用して2年間の出場停止を受けたり。
明らかにうっかりドーピングと思われる事例も存在し、いちいちカッカしていてもキリがないというのもある。
 
僕自身、薬物使用歴のあるアレックス・ロドリゲスやマニー・ラミレスのインサイドアウトのスイングが大好きという壮大な自己矛盾を抱えてもいる。
 
「マニー・ラミレス日本プロ野球(NPB)移籍の可能性? 実は一番需要があるのが西武じゃないの?」
 
なので、個人的にルイス・ネリ問題についてもお腹いっぱいだなぁというのが本音である。
もともと特定のスポーツチームや選手に思い入れを抱く方ではないのもあるのだが。
 
「久保隼陥落…。ダニエル・ローマンすごかった。こりゃ勝てんわ。まるでゴロフキンじゃねえかww」
 
いや、ダメですよドーピングは。
そこはいっさいブレてないので。念のため。
 
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