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団塊老害にキレてしまった話【老害の特徴? 職場環境配慮義務?】

仕事・会社, 生活, 雑談 | 2015年11月20日 | タグ: , ,

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森と湖イメージ
先日公開した「会社で老害に遭遇したことある? 僕はあるよ? あなたの会社の老害はどんな人?」の記事で、会社の老害にいびられたエピソードをお伝えしました。今回はその完結編です。

軽くおさらいしておくと、僕の勤めていた会社は、
・紙媒体中心のドキュメント制作会社
・10人未満の零細企業
・僕は制作担当

といった感じの会社です。

そして僕をいびり倒した老害はこんな人物です。
・制作担当の先輩社員
・57歳(当時)
・社内で最年長(社長よりも年上)
・大御所のご意見番的な立場で、周りも彼には強く意見できない
・仕事はあまりできない

この老害に意味不明にいびられ続けた結果、ついにキレてしまったというお話です。ご興味があれば引き続きおつき合いください。




前回の記事へのリンク↓

今回の記事の目次↓

PSプリンタ(PostScriptプリンタ)とは?

突然ですが、PSプリンタ(PostScriptプリンタ)という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

「PostScriptってなに?」

PostScriptについていろいろと小難しい説明が書いてありますが、ものすごく乱暴に言ってしまえばPSプリンタとは「高性能のプリンタ」です。
つまり発色がよく、文字が鮮明に印字され、画像がより高精細に出力されるプリンタです。本番の印刷での仕上がりをできるだけ再現するために、制作会社にとっては欠かせないプリンタといえます。

ところがこのPSプリンタ。一つやっかいなことがあります。「プリンタフォント」の存在です。

「プリンタフォントとフォント形式の制約」

これまたややこしい説明が書いてあります。読んでもよく理解できません。

このプリンタフォントについて、僕なりに噛み砕いて説明してみます。

たとえばみなさんがWordやPowerPointなどで企画書を作成するとします。
その際、見出し部分を大きくしたり、重要な部分は色を変えたりと1つの文書の中で変化をつけながら作成すると思います。また、見出しには太いフォント、本文部分は細いフォントなど、体裁を見ながらフォントを変更することもあるはずです。

そして、最後に完成した文書をプリントアウトして確認すると思いますが、その際、モニタに表示されているフォントがそのまま出力されるものだとお考えではないでしょうか。
太いフォントは太いまま、細いフォントは細く。多くの方がモニタに表示されたままの状態でプリントアウトされるものと思われていると推察します。
 
「費用対効果、コストパフォーマンスのこと。いくら払えば文句OK? 逆に「その金額でその言い分はねえわww」の基準は?」
 
ところが、驚くことにPSプリンタはそうではないのです。
何も考えずに「文書をプリント」をクリックしただけでは、モニタに表示されたフォントをそのままプリントアウトすることはできません。
モニタに表示されている状態のフォントを出力するには、文書で使用されているフォントと同名のプリンタフォントがPSプリンタにもインストールされている必要があるのです。

たとえばですが、「モリサワの新ゴR」というフォントをPSプリンタから出力するには、パソコンに新ゴRがインストールされていると同時に、同名のプリンタフォントがPSプリンタにインストールされていなくてはなりません

印刷物で使われるプロ仕様のフォントを高精細で出力するには、まず画面表示用のフォントをパソコンにインストールし、さらに出力用のプリンタフォントをPSプリンタにインストールする必要があるわけです。

あくまでイメージですが、MSゴシックをPSプリンタから出力するためには、「MSゴシック」という名前のプリンタフォントをPSプリンタにインストールしなくてはならない。こうお考えになればわかりやすいのではないでしょうか(あくまでも高価なプロ仕様のフォントに限った話なので、実際にMSゴシックを出力する際にはプリンタフォントをインストールする必要はありません)。

今でこそOpenTypeというフォント形式の開発によってプリンタフォントの存在自体が必須ではなくなっていますが、当時は1書体5万前後の画面表示用フォントに加え、出力用のプリンタフォントを購入する必要があったのです。
当然PSプリンタ本体も安価ではなく、必要なフォント数種類とPSプリンタを揃えるだけで軽く100万を超える設備投資が必要な時代でした。

もしプリンタフォントをインストールしないままPSプリンタから出力すると、すべての文字が細い斜体がかったフォントに代替された状態で出力されます。パソコン上でどんなフォントを指定しても、すべて同じ代替フォントで印字されてしまうのです。

「尾木ママが「北海道小学生置き去り騒動」の子どもの実名を連呼しとるんだが」

長々と説明してきましたが、うまく伝わりましたでしょうか。
印刷物に使われるプロ仕様のフォントを出力するには、プロ仕様のPSプリンタが必須なこと。
プロ仕様のフォントにはパソコンにインストールする画面表示用フォントと、プリンタにインストールする出力用のプリンタフォント、この2種類が存在すること。
もしプリンタフォントがインストールされていない状態で出力すると、どんなフォントを指定しても斜体がかった細い代替フォントで出力されてしまうこと。
これらがPSプリンタ(PostScriptプリンタ)を使用した出力環境の概要です。

そして、この画面表示用フォントとプリンタフォントの関係は、当時の制作会社や制作スタッフにとっては常識中の常識といっていいものでした。

「仕事ができない人は「相手への敬意が足りない」ってそりゃ知ってる」

どれくらい常識的なことかと言うと、

野球でたとえるなら、ストライク3球で1アウト。
サッカーでたとえるなら、サイドラインを割ったらスローインで再開。
ラグビーでたとえるなら、ボールを前に落としたらノックオン。
バスケでたとえるなら、フリースローを1本決めたら1点。

要するに、その業界にいる人間であれば誰もが知っていて当たり前の知識だったということです。

ようやく老害登場!! まさかのプリンタフォントを知らず?!


さて、ここまで書いてきてようやく老害のお話です。

お察しのこととは思いますが、なんとこの老害、上述の制作業界の常識をご存知なかったのです(いや、マジで)。しかもそのことを棚に上げて、あろうことか僕に責任をなすりつけようとしたのです(ありえねぇ)。

ちなみにですが、当時は社内用プリンタを買い替えたばかりで、初めて会社にPSプリンタが導入されたという状況でした(おっそ)。


ある日の打ち合わせでのこと。老害がキレ気味にこう言います。
「新しいプリンタが故障した。全然プリントできない。いくら出しても文字化けする」

まったくおかしなことをおっしゃるものです。頭の中に「?」マークが点滅します。
そして次の瞬間、ある疑念が浮かびます。
「……まさかプリンタフォントを知らない?」

ただ、その頃にはすでに老害とろくに口も聞かない状態だった僕は、頭に浮かんだ疑念を口を出すこともできません。

まさかの「故障した宣言」に戸惑う僕にまったく気づかず、上司(社長)が僕に言います。
「そうなの?」

いや、なぜわざわざ僕に?

聞かれたからには答えるしかありません。
「プリンタフォントがないからだと思います」

これを聞いた瞬間、老害の表情がみるみる強ばります。
顔に朱がさし、目がつり上がります。この老害が不機嫌になるいつもの前兆です。
そして、真っ赤な顔でこう言うのです。

「ほらね? 言わないでしょ?」
「何かあっても報告しないんだよ彼は」
「いつもそうなんだよ」


は?
何言ってんだコイツ?
寝言も大概にしろよ。
お前が仕事ができないのは別に俺の責任じゃねえぞ?

恐らく「みんなの前で恥をかかされた」せいで怒り心頭なのでしょうが、これはあまりにもクソ過ぎる。
まさか自分の知識不足を別の人間に責任転嫁するとは。

というより、そもそもプリンタフォントについて知らないってどうなのよ?
30年間の経験と実績はどうしたよ?
ヤバすぎるだろ。

怒りが収まらない老害は続けざまにこう言います。
「このプリンタにはハードディスクが内蔵されていて、そこにフォントをインストールする仕組みになっているんだ。だから、フォントがインストールされていないとプリントができないってことなんだ」

「残業月100時間オーバーの実態。ヤバい? まだいける? ヒトでいられるボーダーラインの見極め。社畜自慢」

もうメチャクチャです。
「プリンタ故障宣言」をした30秒後に、何の躊躇もなくプリンタフォントの仕組みを語り始めました。しかも「ハードディスクが内蔵」っていうのもちょっとアレですww

間を置かずにしゃべり続けることで、今の状況を打破できるとでもお考えになられたのでしょうか。自分がプリンタフォントについて知らなかった事実をもみ消すのに必死なのがありありと伝わってきます。
「常識的な知識すらない自分」という状況を「報告を怠った部下を叱る先輩社員」という構図にすり替えるための必死のパッチです。

さすがにこんなふざけた言いがかりをつけられて黙っていられるほど、僕も大人ではありません。
耳の後ろの方で、プチッと何かが切れる音が聞こえました。

僕「このプリンタを購入する前にパンフレット見ましたよね?」
老害「見たよ?」

僕「搭載フォントの欄にちゃんと書いてありましたよね?」
老害「……」

僕「パンフレットを見せられたときに社長から『このプリンタにしようと思うんだけど、制作担当の目から見て何かある?』って聞かれたじゃないですか。なんでそのときに言わなかったんですか? しかもなんで今言うんですか?」
老害「……」

僕「今、自分で『ハードディスクにインストールするタイプだ』っておっしゃったじゃないですか。ということは最初からプリンタフォントが必要だってことがわかってたってことですよね?」
老害「……」

僕「プリンタフォントが必要だってことがわかっていたのであれば、パンフレットを見せられた時点で注意するべきですよね?」
老害「……」

僕「もし必要だと言うんであれば、それをどこで購入するのか、価格がいくらなのかくらいは調べてあるんですよね? 当然、それを調べた上で発言されているんですよね?」
老害「……」

僕「まさかそんな当たり前のこともせずに『報告を怠った』とか、意味不明な言いがかりをつけてきてるわけじゃないんですよね?」
老害「……」

僕「僕はフォント埋め込みのPDFを作ればいいやと思ったから、わざわざプリンタフォントを買う必要性を感じなかったんですが」
老害「……」

「ヤバい」と思いつつも、完全にスイッチが入った僕は止まりません。
結果的に老害をみんなの前でチンチンにしてしまいました(やっちまった……)。

そして、最悪の雰囲気のまま打ち合わせは終了したのです。

社長が老害を呼び出す

修羅場となった打ち合わせ終了から15分後。
社長がおもむろに立ち上がり、外出します。

プルルル……。
プルルル……。

「あ、はい。お疲れさまです」
「はい、少々お待ちください」

「すみません、老害さん。社長からお電話です」

老害「ん? ああ、うん」

老害「はい、もしもし」
老害「ええ、はい、はい。あ、わかりました」

老害が外出します。
基本的に内勤の制作担当が外出することなどめったにありません。しかも社長からの呼び出しです。用件はだいたい想像がつきますが、社内にただならぬ空気が漂います。
そして、誰も僕に話しかけてきませんww

約1時間後。
老害が帰社します。その後10分くらい遅れて社長も戻ってきました。
2人とも特別変わった様子はありませんが、どことなく疲れているようにも見えました。

それから数日。
その呼び出し以降、老害による僕へのいびりはピタッと止みましたww
どんな話し合いがなされたのかは知りませんが、恐らくかなり進退きわまったのではないかと思います。
ことあるごとに意味不明な因縁をふっかけてきていた老害が、あれだけわかりやすく嫌がらせを止めたのですから、相当きわどい内容だったのではないかと想像します。

それから老害が定年退職するまでの3年間、僕は老害とまともに会話をすることはありませんでした。打ち合わせでブチ切れて以降、関係はそれまで以上に冷え込み、会社に迷惑をかけ続けたまま日々は過ぎていきました。
3年間で言葉を交わした機会は都合5、6回もなかったのではないでしょうか。実に平穏かつ安らかな時の流れ(会社にとっては迷惑極まりない)の中で業務に従事することができました(本当にすみません)。

【まとめ】こんな会社は危険!! 職場環境の是正は会社の義務ですよ


以上が、僕が老害に対してキレてしまったいきさつです。

まあ、かなり長期にわたって意味不明ないちゃもんをつけられていましたし、これでもだいぶ端折って書いています。
実際にはもっとネチネチと粘着的にいびられていましたので、自分でもよくこの程度のキレ方で済んだなと思っています。別に武勇伝を語りたいわけでもないのですが。

これを読んだ方の中には、恐らく「僕の態度が社会人としてふさわしくない」という意見をお持ちになった方もいるのではないかと思います。

・個人的な感情を仕事に持ちこんで会社に迷惑をかけるな
・目上の人間に対する態度がなってない
・グッとこらえて相手を立てておくべき
・3年間も会話なしとか非常識すぎる
……などなど。

当然のことだと思います。
自分でもあの状況がよくないことはわかっていましたし、社内の空気を悪くした責任は自分にもあると思っています。我ながら本当にしょうもないことをしていると思いながら過ごしていたことは間違いありません。

ただ、一つだけはっきりさせておきたいのは、会社には「職場環境配慮義務」があるということです。会社は労働者の働く環境を安全・快適に配慮する義務があるのです。「労働安全衛生法」でその旨はしっかりと記されています。

つまり、会社内での特定の個人に対するいびりや労働環境を悪化させる原因を会社が放置することは、本来あってはならないことなのです。


「そういうことは本人同士でよく話し合って」
ろくに口を聞かない僕と老害を見かねた社長から何度となく言われた言葉です。

いまだに思いますが、よくこんなことが言えたものです。
仲の悪い社員同士が第三者も介さず自発的に話し合いの場を持つなど、あるわけがない。

年上の人間は、相手が反抗してこないことをいいことに一方的に後輩をいびれる状況に満足しています。そして、後輩社員はできるだけその先輩社員との接触回数を減らすこと、いかに関わらないで毎日をやり過ごすかに神経を擦り減らしています。
つまり、お互いがお互いを進んで遠ざけているわけです。

「上司と部下の言い分つれづれ。言うことを聞かない部下になめられまくった俺の慟哭」

こんな状況で「自発的な本人同士の話し合い」が生まれるわけがありません。できれば関わり合いになりたくない人間に「話し合いをしませんか?」などと言うわけがないし、他方では嫌いな人間を一方的にいびり倒せる状況を自ら進んで放棄するはずもありません。

こんな簡単なこともわからずに「本人同士でよく話し合え」などと言う会社は率直に申し上げて危険だと思います。ブラックの臭いがプンプンします。
まあ、こんな老害因子を30年間も放置していた時点でかなりのブラックであることに間違いはないのですが。

もう一度言いますが、僕はあの当時の状況が会社にとってよくないことだとは常々思っていましたし、自分の対応が社会人として正解とはいえないことも自覚しています。その状況を変える努力をしなかったと言われても、それは仕方のないことだとも思っています。

その上で、会社には快適な労働環境を守る義務がありますよ、「本人同士で解決しろ」などと平気で言う会社は危ないですよと言っているわけです。

滅びろブラック企業!!
滅びろ老害!!









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