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阿部慎之助の引退試合があまりに卑怯。巨人ファンでもないし野球への情熱も減退してるけど、この試合だけはくぎ付けになった【2019.9.27感想】

趣味, 野球観戦, 雑談 | 2019年9月30日 | タグ: , , , ,

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野球ボールイメージ
2019年限りでの引退を表明している巨人の阿部慎之助捕手が9月27日、本拠地最終戦となる横浜DeNAベイスターズ戦に4番捕手として先発。4回の第2打席で今季7号本塁打を放つなど存在感を発揮した。
 
 
巨人が1点を追う4回。
DeNAの二番手中川のストレートを完ぺきに捉えた打球は、打った瞬間にそれとわかる本塁打。右翼席中段に突き刺さった打球を確認した阿部は総立ちのファンが見守る中、ゆっくりとダイヤモンドを一周する。
 
また、この試合に捕手として先発した阿部は先発マシソンの球を受けて1回を無失点で切り抜けると、続く2回には2番手澤村と投球練習後に握手を交わし、一塁の守備へ。
8回にいったん守備位置についた後に交代を告げられ、お役御免となった。
 
そして、試合後に行われたセレモニーでは「チーム一丸となって、必ず日本一になります」と宣言。ポストシーズンでの活躍を誓っている。
 
「野球観戦やっぱり楽しい。東京ドームで巨人vsDeNA戦を観てきた。ボールパークには夢がなきゃいけねえんだよ()」
 

野球に興味の沸かない僕の情熱を、あまりにお見事で卑怯な「阿部慎之助の引退試合」が再燃させた

以前から何度か申し上げているように、僕は今シーズンの野球にあまり興味がない。
応援している中日の松坂大輔が開幕前に肩の故障で離脱し、それ以降も完全復活とはいかず。まだポストシーズンが残っているとはいえ、結局情熱が戻ることはなさそうな気配である。
 
「松坂大輔復活!! 去年よりも状態はよかったんちゃいます? 僕の2019年プロ野球がようやく開幕」
 
だが、先日行われた巨人の本拠地最終戦、阿部慎之助の引退試合だけはちょっと違った。表題の通りなのだが、あまりにお見事かつ卑怯な演出の数々にすっかり魅了されてしまった次第である。
 
そもそも僕は巨人ファンでもなければ阿部慎之助のことが好きでも嫌いでもない。今シーズン限りでの引退が発表された際もそこまでの動揺はなく。多くの野球ファンが驚き、悲しみに暮れる中、「あ、辞めるのね」程度のテンションだったことを告白する。
 
と思っていたのだが、そこに至るまでの演出や同年代のライバルとの対決など、立て続けに起きる名シーンの数々によって否が応でも注目せざるを得ない事態に。まるですべてが9月27日の引退試合につながっていたと錯覚するほどのドラマチックな日々を過ごしていた。
 

巨人が優勝を決めたあとの阿部の引退発表。そのときは「あ、辞めるのね」程度だった


まずはこれ。9月23日の試合後に原監督と阿部本人が今シーズン限りの引退を選手に告げるシーン。


申し上げたように、これを観たときは個人的にあまり動揺はなく。「あ、辞めるのね」程度に思っていた。
 
こういうダグアウトやベンチ裏の様子をSNS等で発信するのは2012年の横浜DeNAベイスターズ「ダグアウトの向こう」が走りなのだが、「なるほど、最近は巨人もこういうことをやってるのね」とボーっと思っていたくらいである。

 

 

9月24日の甲子園での最終戦で一気に(自分の中での)流れが変わる。藤川球児vs阿部慎之助の勝負はホントにすごかった

ところが、(自分の中での)風向きが変わったのが9月24日の巨人vs阪神戦。阿部慎之助にとっての甲子園での現役最後の公式戦である。
 
0-5と阪神リードで迎えた9回表。
この回先頭の代打阿部が、阪神のクローザー藤川球児と対峙する。


藤川球児が頭の位置までホップするようなストレートを投げ込み、それを阿部がフルスイングする。
腕がもげんばかりの全力投球をジャストミートした打球はライトポールギリギリの大ファール。
そして、最後は藤川の真ん中高めのストレートを阿部が豪快に空振り三振。
 
大歓声の中、ベンチに引き上げる阿部が帽子のつばに手を当てて軽く挨拶すると、藤川もそれに応えるように帽子のつばに手をかける。
 
 
何と言うか……。
とんでもない光景だった。
 
0-5の最終回。
すでに優勝を決めた巨人にとって、残りは消化試合。
 
打席には甲子園での最後の公式戦となる阿部慎之助。
マウンドには長年しのぎを削ったライバル・藤川球児。
 
この状況でのみ許される真っ向勝負と、それを許されるだけの“格”と“華”を兼ね備えた両選手。
 
普段、チーム同士の駆け引きや読み合いを楽しんだり、打者のスイングや投手の変化球をながめてあーだこーだと言っているが、年に何回かはこういう勝負があっていい。
 
我々パンピーには理解できない超人同士による力対力の馬鹿げたクソ勝負。
僕が野球に魅せられる理由を思い出させてくれる数分間だった。
 
「42 世界を変えた男感想。困難に立ち向かう俺は1人じゃない。自分が変われば周りが変わる」
 
試合後の原監督、阿部慎之助、坂本勇人の3ショット。


ヘッドコーチ時代にルーキーの阿部を開幕スタメンに抜擢し、2016年からの第二次政権時には押しも押されぬ主力として起用し続けた原監督と、2015年にキャプテンを阿部から引き継ぎ、今年キャリアハイの40本塁打を記録した坂本勇人。
 
 
阿部慎之助は新人時代に最強捕手古田敦也と比較されてリード面を酷評され続け、2歳年上に城島健二がいたため日本一の捕手としての評価を得られなかった経緯がある。ある意味、史上最も過小評価された選手と断言してもいいほどの名捕手である。
 
その阿部の能力を最大限引き出し、全盛期にチームの根幹を担わせた原監督の手腕は文句なしにすばらしい。
 
要するにこういうこと↓


ここに強肩、好リード、好フレーミングという三拍子が加わる阿部の貢献度は、はっきり言って松井秀喜よりも高い。
 
阿部を見出した名将と、その阿部から世代交代のバトンを受けた坂本。
この3人が並ぶ姿に僕の涙腺も崩壊寸前であるww
 

引退試合まで目が離せない。マシソン先発、澤村の頭ポカリを再現する怒涛の演出

ここから先はもう、引退試合までまったく目が離せない。
 
翌25日に行われた阿部の引退会見も食い入るように観たが、一番の感想は「阿部がデカい」

僕自身、目の前で観たスポーツ選手の中で、もっとも迫力を感じたのが阿部慎之助だったりする。
 
ラグビー選手を含めて阿部よりも身体の大きな選手は他にもいたが、近くを通っただけでのけぞりそうになったのは後にも先にも阿部慎之助だけ。トドのような身体つきと全身から放つオーラに気圧されるというか、くぐり抜けた修羅場の数が醸す圧倒的本物感は今でも忘れられない。
 
 
そして、いよいよ迎えた引退試合当日。
 
巨人の先発はスコット・マシソン。
長年セットアッパーとして阿部と苦楽を共にし、阿部がキャッチャーを諦めるきっかけとなったファールチップの際にマウンドに立っていた選手でもある。


まさかのファールチップの再現もあり。

 
2回には二番手としてマウンドに上がった澤村拓一と、2012年の頭ポカリを再現すると見せかけてからガッチリと握手。


試合中に頭を叩いたことの是非を今さら議論する気はないが、かつての名シーンの再現にファンは大喜びである。
 

とんでもないものを観た。まさか坂本、阿部のアベック弾が飛び出すとは。新旧主将による世代交代ホームラン

そして、ここからとんでもないことが起きる。
 
4回の先頭で打席に立ったキャプテン坂本が、DeNAの二番手中川からレフトスタンドへソロホームラン!!


続く3番丸佳浩はショートフライに倒れたものの、4番に座った阿部慎之助が打った瞬間にそれとわかる打球をライトスタンドに突き刺す。


いや、もう……。
こんなことってあります?
 
阿部のホームランに関しては引退試合ならではのストレート勝負という側面もあるが、坂本のアレは間違いなく実力で打ったもの。
長年巨人を支えた阿部の引退試合で、その阿部からキャプテンを引き継いだ坂本が大台の40本目を放つ。しかも直後に阿部本人によるアベック弾が飛び出すというサプライズつき。
 
マジな話、これがいわゆる「持ってる」というヤツなんだろうなと。
先ほどの藤川球児もそうだが、超一流のスポーツ選手には理屈では測れない超人的な力が備わっている。
 
先日の記事で「最近のMLBは試合がつまらない」と申し上げた通り、データや確率ばかりを見て機械的に“こなす”だけでは観客を魅了するような感動は得られない。
 
「MLBが絶賛観客数減少中だって。理由? 試合がつまらないからじゃないかな」
 
今年3月に引退したイチローが会見で言った「現在の野球はまったく違う野球になった」「日本がアメリカの野球を追従する必要なんてない」という言葉がまさにそれ。
 
プロスポーツの原点というか、僕が野球に惹きつけられるすべてがあのアベック弾には詰まっていた気がする。
 

イチロー流の交代演出と原監督による歴史的スピーチ。良質のコンテンツとSNSの融合が現代的だった

8回表にいったんファーストの守備位置に就いた阿部に対し、守備練習を終えたタイミングで交代が告げられる。
 
「慎之助」コールが鳴り響く中、ベンチ前でチームメートに祝福される阿部慎之助。DeNAの選手もベンチ前に整列し、偉大な選手の最後を見届ける。


まあ、さすがにここまでいくとあざと過ぎる気がしないでもないが、この日に限っては許されることなのだとも思う。
 
こういう演出はイチローが嫌というほど教えてくれたしね。

 
「イチロー引退。スカした言動と態度とは裏腹に人一倍暑苦しくて泥臭いヒットマン」
 
試合後、原監督と阿部慎之助によるスピーチ。


以前にもちょろっと申し上げたが、この原監督のスピーチはとんでもなかった。
聴衆を惹きつける口調と言葉選び、雰囲気など。誇張でも何でもなく、歴史上の人物に匹敵すると言っていい。


長々と語ってきたが、だいたいこんな感じ。
 
超一流のプロ選手による理屈を超えたプレーが我々パンピーの心を虜にする。
 
良質なコンテンツの存在がSNSや動画サイトによって拡散され、何倍にも魅力的に映る。同時に、僕のように大してファンでもなかった人間の心を動かし、前よりも深く知ろうとするきっかけを与えてくれる。
 
いろいろな意味で現代的だなぁと思った次第である。
 

 

 

 

 

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