カネロvs村田決まるのか? カネロが日本に来るのか? →コネー!!! 長期大型契約も大変だよな

カネロvs村田決まるのか? カネロが日本に来るのか? →コネー!!! 長期大型契約も大変だよな

埼玉イメージ
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2020年5月に実現すると噂されていたWBA世界ミドル級正規王者村田諒太と同スーパー王者サウル・“カネロ”・アルバレスの一戦が破断したことがわかった。
 
関係者の話によると、両者の対戦は2020年5月24日のさいたまスーパーアリーナ開催で交渉が進められ、実際に会場も押さえていたとのこと。
 
ところが最終段階でカネロサイドが開催に難色を示し、村田陣営もいったん交渉を打ち切ったという。
ただ、これで両陣営が対戦を諦めたわけではなく、改めて秋開催を目指して交渉を再開するとも言われている。


DAZNとの11試合約400億円の大型契約中であるカネロ。
周辺階級でなかなか目ぼしい相手が見つからず、日本で高い注目度を持つ村田諒太に白羽の矢が立ったわけだが、残念ながら今回は実現せず。
 
なおカネロの今後としては、WBO世界S・ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダースやWBA世界同級スーパー王者カラム・スミスとの対戦が有力視されている。
 
カネロカワイソスw 金儲けマッチを否定はせんけど今回は度を超えてるかな。DAZNにスポーツを育てる長期的視野なんかないからね
 
 

カネロvs村田戦、締結間近で破断…。でも秋以降の開催に期待だって

カネロvs村田実現せず。
 
「カネロが日本に来るかもしれない」
僕がこの噂を聞いたのが2020年1月下旬。
 
なかなか相手の見つからないカネロが日本での村田戦に乗り気で、当初は「東京ドーム開催か?」という話まで流れていた。
それに伴い「カネロvs村田戦、5月決定!」というネット記事が出るなど、多くのボクシングファンが色めきだつ事態に。
 
僕自身も話半分に聞いていたとはいえ「カネロが日本に来る」というフレーズには問答無用でテンションが上がった。もし本当にこの試合が実現するのであれば、何があろうと現地観戦するしかないと思っていたところである。
 
 
ところが、残念ながら交渉は破談に。
上述の通りすでに5月24日にさいたまスーパーアリーナを確保していたとのことで、冗談でも何でもなく締結寸前だったっぽい。
 
この話が出た当初から「カネロが日本になんか来るわけないやんけ」「5月の東京ドーム? 空いてるわけないでしょ」といった声も多く聞こえてきたが、おいおい、結構ガチだったんじゃねえかww
しかも両者が次戦に勝利すれば、秋開催を目処に再び交渉に入る予定だとか。
 
いや、すげえなおい。
帝拳ジムの本田会長についてはいろいろネガティブな話も耳にするが、ボクシング界における影響力、外交的な能力はやはり飛び抜けていると言わざるを得ない。村田諒太が全幅の信頼を置いているのもわかる気がする。
 

僕のパウンド・フォー・パウンド(P4P)2020年4月バージョン完結編。僕がいいと思う選手を好き勝手に挙げて語るの巻

カネロが批判を回避するために決裂したんだろうな。さすがに村田とカネロじゃ格が違いすぎた

今回の交渉が決裂した理由だが、多くの方がおっしゃる通りカネロ陣営が批判を回避したというのがファイナルアンサーだと思う。
 
正直、村田諒太とカネロでは選手としての“格”に差がありすぎる。
村田の実力ではカネロに歯が立たないとは言わないが、実際問題として両者の実績、ネームバリューには雲泥の差がある。
 
“セカンドタイトル”と揶揄されるWBAレギュラー王座獲得に1度目で失敗し、戴冠は果たしたものの初防衛戦で完敗。どちらの相手もトップ中のトップとは言えず、絶えず強敵と戦い続けて3階級同時制覇を果たしたカネロの相手としては物足りない。
 
「村田覚醒? 強敵バトラーを壮絶左フックで5RTKO。ついに自分の馬力に気づいちゃったか?」
 
オリンピック金メダリストの肩書きは確かに凄まじいが、正直「イージーな相手を選んだ」と批判を受けても致し方ない気がする。
 
「大型契約中にムラタ?」
「クソみたいな大金もらって楽しちゃうのダッサw」
みたいな。
 
ついでに言うと、前戦がL・ヘビー級だったことを考慮したのもあるかもしれない。
 
「カネロが村田を避けた」といった声もちょくちょく見たが、いや〜、どうなんだろうなそれは。さすがにちょっと違うんじゃないの?
 

どんな相手でもファイトマネーが変わらない長期大型契約は難しい。わがままを言えるカネロの立場ならなおさら

そして、こういうのを見せられると長期大型契約も考えものだなと。
 
DAZNとカネロが結んだ契約が11試合約400億円。この話が本当なのであれば、カネロは1試合につき36億円以上のファイトマネーを保証されていることになる。
 
どんな相手を連れてきても一律36億円。
相手が弱かろうがネームバリューがなかろうが関係ない。
試合が1Rで終わろうが、12Rの壮絶な激闘になろうがもらえる金は同じ。
 
しかも現在のカネロはボクシング界でもっとも有名な選手なので、よくも悪くも自分の意見を通せる立場にある。
一時期のフロイド・メイウェザー同様、カネロと試合をするだけで相手も大金を得られる状況。それこそプロモーターが不要なレベルの大スターと言っても過言ではない。
 
逆に言うと、それだけ相手選びには慎重にならざるを得ないことを意味する。
少しでも微妙な選手の名前が上がれば、その瞬間に「逃げた」「金儲けに走った」と言われて過剰な批判にさらされる。アンチも多い選手なので、浴びせられる罵声も相当厳しいものになるはず。
 
日本のファンは村田諒太がいい選手であることを十分知っているが、カネロに比べればやはり実績も知名度も数段劣る。カネロ陣営が締結寸前で交渉を打ち切ったのもわからないでもない。
 
「カネロvsサンダース決まる? フラれまくりのカネロがサンダースに2度目の告白」
 
てか、長期大型契約って失敗するとマジで悲惨ですよね。
 
野球のMLBでも7年約175億円という大型契約の2年目に打率1割台、3年目に禁止薬物による出場停止処分なんてのが普通にありますからね。13年約360億円契約の3年目に膝ボロでシーズンを棒に振ったり。
 
球団側も大型契約を結ぶ場合、ラスト2、3年でのポンコツ化はある程度想定済みだとは思うが、さすがに2年目以降まともに働けないというのはキツい。そして、困ったことにこういうケースは案外多い。
 
酸素を吸って二酸化炭素を吐くだけの置き物に毎年20億円以上を寄付し続けるというのは、僕のようなパンピーには想像を絶する世界である。
 
その上「守備位置確約」や「マイナー行き拒否権」「トレード拒否権」等、様々な条項が付いていたりもするため、チーム編成がその選手1人によってがんじがらめになる場合もある。
 
 
カネロについては負傷離脱したわけではないのでアレだが、正直ここまでは長期大型契約の負の面が大きく出ている気がする。
 
石田順裕vsディミトリー・ピログが超いい試合だった件。カークランドもゴロフキン もいいけど、僕はピログ戦の方が好き
 

ここ数日めちゃくちゃ楽しかった。札束でロマンを買うのもプロスポーツの醍醐味ってヤツ

とはいえ、ここ数日は本当に楽しませていただいた。
 
野球やバスケのオフシーズン、サッカーの移籍期間など。
選手の移籍やトレードネタに関しては、信ぴょう性の高い情報や噂レベルの話まで毎年話題が尽きることはない。
そして、ファンも自分の贔屓チームや好きな選手の動向に一喜一憂し、来期以降の編成を妄想しながら好き勝手に楽しむ。
 
恐らくボクシングのマッチメークやファイトマネーのネタもこれに近いのだと思うが、やはりこういう話はめちゃくちゃ楽しい。


申し上げたように「カネロが日本に来るわけがない」「5月に東京ドームが空いてるわけがない」という声も山ほど聞こえたが、個人的にそういう大人の意見()は必要ないと思っている。
 
ヘビー級の3団体統一戦、アンソニー・ジョシュアvsアンディ・ルイスJr.戦の際も申し上げたが、自分が好きで観ている競技にロマンを感じられなくなったらやっぱりダメだよね。
 
クリス・コルバートvsジェスレル・コラレス戦などという2億%盛り上がらない試合はともかく、ヘビー級の頂上決戦に対して「この試合に何を期待していたのか」と言うのはさすがに野暮すぎるという話。
 
「コルバートvsコラレス感想。コルバートいいな。対抗王者にも勝てるんじゃない? 安定のクソ試合でUFCとの差が明確」
 
実際、金でロマンを買うってありますからね。
ビジネスライクに効率ばかりを追い求めるだけではあまりに味気ない。上記のMLBやカネロとDAZNの長期大型契約を含め、札束で幻想を買うのもプロスポーツの醍醐味だと思うわけで。
 
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