そうだ、Amazonで本出そう

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自分で執筆して売るだけじゃまったく商売にならないということに気づいた僕は、とにかく採算のとれる何かを考えてみた。 開業すると決める→どんな商売しようかを考える しかし、どうなんでしょうかこの真逆っぷり。 我ながら早とちりというか無計画というか。情けないことこの上ない話である。きっと「スタートアップの基本」的なものからは逸脱しまくっているのだろう。 見る人が見れば全力で止めるのではないだろうか。「お前はやめとけ」と。 いや、そこまで親身になってくれるような人が僕には思いつかない。おおかた「どうせ失敗するだろうけど、やりたきゃやってみれば?」と、投げやりなお言葉を賜るに違いない。 どうなのよこの無限大に広がる泥船感。 でもやるけどね!! そう。あれだけ大見得切った手前、やらざるを得ない。 というか、もうここまできたらやってみたい。 成功するとかしないとか、そういうことでビビってるよりも、とにかくやってみよう。やってみてダメならまた別のことを考えればいい。っていうか、やめりゃいい。 うん、気楽にいこう気楽に。 そう自分に言い聞かせることで無理矢理納得させることにした。 「自費出版」「個人出版」で検索してみると、相変わらず数えきれないほどのサイトがヒットする。自費出版について書いているブログも出てくるし、もちろん「自費出版のお手伝いをします」という出版社のサイトやFacebookページもたくさん出てくる。さらに言うと、「私たちのサイトであなたの書いた本を売りませんか?」というサイトも結構な頻度で見つかった。「お値段の○○%が弊社、残りがあなたの取り分です」。つまり、売り場を提供する代わりに売り上げから数パーセントのマージンをお支払いくださいというシステムである。 なるほどなるほど。 要するに、僕みたいに本を書いて売ってみたいと思っている人は今も大勢いるということだ。そしてインターネットでの販売ルートの充実により、昔と違って自費出版への敷居はグンと低くなっていることも間違いないようである。 うん、これはいいかも知れん。この辺りを狙って何かをできないだろうか。 というか、何かできそうである。 さらに調べていくと、Amazon e託販売サービスというものを見つけた。 おお、何だコレ。 Amazonが個人向けに委託販売サービスやってるじゃねえか。 マジか。Amazonでお手軽に自分の本が売れちゃうのか。うん、これはいいかも知れんぞ。 まあよくよく調べてみると売り上げの掛け率が60%であまりよくないとか、Amazonへの配送料金が自分持ちであるとか、納品連絡が一週間に最大で3回くるとか、どうやら販売側にとってはあまりよくない条件が揃ってるようではある。 が、何よりあのAmazonである。本の名前で検索すれば必ず販売ページがトップにくることは間違いない。Amazonで販売さえしておけば、SEOやら宣伝やらの販促活動はほぼ必要ないと断言できる。 つまり、魅力のある本さえ書ければそれだけで人目に触れるということである。それだけでもAmazonで販売するメリットはあるのではないだろうか。 うん、決めたぞ。これにしよう。 Amazonで本を売りたい人たちのお手伝いをしよう。 自分史を書きたい。小説を書きたい。ブログ本を作りたい。専門分野の知識を広めたい。そういった方たちをお手伝いする、いわゆる「編集」というヤツをやってみよう。 こういうのは出版業界の末端に生息する僕にとって唯一の「畑」と呼べる分野である。 なおかつ、Amazonで本を出すまでの手続きをお手伝いもしよう。 「文章を書くのが好き」 「自分の本を出したい」 だけど、煩雑な手続きが苦手だという方も当然いらっしゃるに違いない。そういった方のご支援をさせていただこう。 で、当然僕の本もAmazonで売ろう。 そして、あわよくば自分の屋号も有名になったらいいな……。 で、相乗効果でサイトのアクセスも増えて、さらにさらに……。 おう、まーた皮算用始めたよ俺。